
心の中の感謝が伝わらない理由
新人アナウンサーだった私は、先輩からある質問をされました。
「インタビューで、ゲストさんに心の中で”ありがとう”って思っている?」
一生懸命に話してくれたことに対して、感謝の気持ちを持つことが大切だと教わったのです。
心の奥底で感謝していても、言葉にしなければ、相手には伝わりません。
これは、心の状態と行動が一致していないために起こります。
人間は、相手の言葉や行動からしか、その気持ちを推し量ることができないのです。
感謝の言葉がもたらす「相互作用」
感謝の言葉をすぐに伝えるようにしてから、インタビューは大きく変わりました。
ゲストさんがどんどん前のめりになって話してくれるようになり、対話がスムーズになったのです。
これは、心理学でいう「相互作用」が働いたからです。
言葉で感謝を伝えるというあなたの行動が、相手の心を動かし、相手のポジティブな行動を引き出します。
この良い循環が、互いの関係をより良いものに変えていくのです。
感謝は、自分と他者を満たす行動
「ありがとう」は、相手を幸せにする言葉です。
そして、言葉に出して伝えることで、自分自身の心も満たされていきます。
私たちが感謝を言葉にすることで、その気持ちはまるで波紋のように広がります。
友人から言われて嬉しかったように、感謝の気持ちは周りの人々に伝わっていくのです。
これは、社会全体を豊かにする「恩恵の連鎖」と言えるかもしれません。
感謝の気持ちを言葉にする。
この小さな行動が、自分と他者の幸福度を高めていくのです。
「ありがとう」から始まる豊かな未来

今日もたくさんの「ありがとう」がありました。
明日も多くの感謝を伝え、豊かな一日になりますように。